非常に細やかな装飾画の写真の印刷されている
カレンダーを見ながら
これを
どのように言葉では表現すべきかと思い
立ったまま
何分も
居てしまった
装飾画の細かな様子を事細かに描写しても
たいして効果はでないだろう
そもそも
そんなものを人は読みたがらないだろう
そう思われ
細密な描写を心がけた小説のあれこれのむなしさが
埃くさい古書店の奥にいる時のように
胸に来た
非常に細やかな装飾画の写真の印刷されている
カレンダーを見ながら
ぐらいで
十分だろう
これでさえも
言い過ぎているぐらいで
そう
言葉というひかりの当て方の
角度の問題だろう
考えるべきは
カレンダーを見ていた
装飾画がきれいに印刷されている
細やかな線と色が織りなす明るい長方形が
遠い昔の
のどかで幸福だった
つかの間の時代の空気のようだった
これでさえも
言い過ぎているぐらいで
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