駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年7月17日金曜日
白雨
雨が白いので
追われるのも白く楽しみ
あっという間に
歳も
取り尽くしてしまう
白く楽しみ
小暗い森にまぎれ込むと
おどろくほどに明るいみどりが
遠くに
ひろがって見える
空いちめんの雲だから
夕暮れでもあるから
もう
明るいはずもない
というのに
…そうか
それほどまで暗いところに
来てしまって
いる
わけか
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