気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
秋が進んで
冬が近づいてくると
世の中はあたたかくなってくる
そんな気がする
もちろん
家でもどこでも
暖房をつけるからだろうが
そんなことが
子どもの頃から重なって
かたまりになって
地上で生きてきたちいさなぼくの
地球観になったのだろう
ぼくはだいたい
いい冬を生きてきた
苦しんだことや
悲しがったことなんて
ほんとうにあっただろうか
と思いながら
冬の近づく街を歩く
冬の近づく街は好きだ
世の中があたたかくなってくる
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