2020年12月2日水曜日

存在と時間の喜劇ももうちょっと見ておいてやれ


                       Ici ou là tout est pareil.

                       Pierre Reverdy

 



だれでも医者にかかったことはあるから

医者という連中がどれほど馬鹿か

そして

馬鹿の特徴だが

じぶんの理性が万能でもあるかのように

どれほど思い上がっているか

だれでも観察したことがある

だれでも

 

たしかに技術者にはちがいない

配管工のように

電気設備技師のように

ハウスクリーニングの掃除屋のように

パソコン修理業者のように

あるいは

性感煽りに長けた風俗嬢のように

 

道具的理性

というのを学んでおいたよね

アドルノたち

フランクフルト学派の

 

引き籠もり老人でさえ

引き籠もっている自宅内のことにかけては

だれよりも情報通だ

自宅内情報知という道具的理性

と呼んでやったら

きっと喜ぶ

猥褻行為オタクでさえ

猥褻技術知という道具的理性にかけては

群を抜く

 

そんな馬鹿どもが

百鬼夜行しているだけの令和

日本だけじゃない

世界中どこでも

 

なんとかしなければ!

などと

声を張り上げて

そういう行為によって耳目を集めて

儲けに繋げようという

社会変革症や

役立ちたい病も

いつの時代にもごそごそ

もちろん

ちょっと観察していれば

連中だけが儲けるしくみの回路へと

かならず馬鹿大衆を導く仕掛けに

なっているわさ

なっている

わいなア

 

だから

すべては放っておけ

道具的理性馬鹿は

べつの道具的理性馬鹿と衝突させて

滅ぼし合うに任せよ

これは

古代からの知恵

なあに

ローマ帝国ひとつ滅びたところで

どうってことはなかったのを

歴史は証明している

ペルシャ帝国の滅亡だろうが

秦の滅亡だろうが

蘇我氏の滅亡だろうが

オスマントルコ帝国の滅亡だろうが

どうってこと

なかったね

 

どんな小さなエピソードも掬い洩らさずに

歴史の側に付け

人類という長丁場の大仕掛け喜劇の傍観者たれ

ついでに

もし尻が痛くなるのを我慢できるならば

宇宙とかなんとか

やけに大きく宣伝してきがちな

神様だか宇宙法則だか偶然だか運命だかなんだかかんだか

プロデュースして押しつけてくる

存在と時間の喜劇も

もうちょっと

見ておいてやれ







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