気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
夜も明け切らぬのに
薄明のなか
もう
鶯が美しく鳴いている
木から木へ
飛び伝っていくさまも
ぜひ
見たいもの
すっかり
明るくなってから
もうひと声
鳴いてほしいものだな
暁に鶯を聞くといへることをよめる
源雅兼
鶯の木伝ふさまもゆかしきにいま一声は明けはてて鳴け
『金葉和歌集』巻第一 春部
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