2021年2月28日日曜日

こんな言葉ならべを

  

 

だれにも求められていない言葉ならべを

こうして

してみているだけだから

なにかを他人にどう伝えようかと

悩むことは

ぼくにはない

 

そもそも

なにか使えたかった人たちは

もう

みんな死んでしまったし

 

それでも

言葉をならべようとして

言語野と呼ぶのか

脳の言語担当のあたりを起動させはじめると

なんらかのイメージを伴った言葉や

イメージより物語っぽいなにかを伴った言葉や

ずいぶん曖昧にしか覚えていない言葉などまでが

目に見えない意識の網に引っかかってきたり

すり抜けていったりする

 

そんな時間が

いちばん楽しいのかもしれない

だから

だれにも読まれないのがわかっている

こんな言葉ならべを

飽きもせず

いつもいつも

続けてきているのかもしれない





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