2021年2月18日木曜日

たゞ身にしむはあけぼのの空


 

春ともなれば

花は

かおりで

すばらしく

わが身を

染めてくれもする

 

とはいえ

ふかく

ふかく

身に

沁み入るものは

あけぼのの空

 

 


 

崇徳院に百首歌たてまつりけるに、春歌とてよめる

藤原季通

春は猶花のにほひもさもあらばあれたゞ身にしむはあけぼのの空

『千載和歌集』巻第一 春歌上 四十








0 件のコメント:

コメントを投稿