気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
毎年
かならず
新たな春は来て
こうして
咲く
梅の花
だけれども
わたし
は
この世の人
ないんだよ
には
春など
よみびと知らず
年のはに梅は咲けどもうつせみの世の人我れし春なかりけり
『万葉集』巻第十 春雑歌 花を詠む 一八五七
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