気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
計画もしていなかった
あれこれの旅
あわただしく
忙しく
どこへ行ってみても
場違いな気もして
旅人を気取るでもなく
慰安やくつろぎを
素直に受けとめて落ち着ける
気分にもならず
流れ去って行った
数々の時間
ヴァレリー・ラルボーほどの
御大尽旅行でもないのに
贅沢極まる
と感じられた
たくさんの場所や
食彩のあれこれ
すべては過ぎ去って
最後の旅で貰ったお土産の
やはり
なかなかにうまい
軽いお菓子を
日々
少しずつ
口の中に溶かす
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