2021年5月10日月曜日

この世ってのはそうとうヘンだぞ

 

  

東京の町なかの商店街には

煙をまきちらしながら

焼き鳥を売っている店があって

子どもなんかも買い食いしてたりする

育ったところにはあれはない

ああいう文化はない

あれっていいなと思う…

 

札幌から出てきた人が

こんなことを書いてきた

 

ぼくの子どもの頃には

一本10円ぐらいだったかな

鶏皮なんかだと5円ぐらいかな

夕暮れになると一本だけ買って

友だちと食べながら帰った

焼き鳥屋のおじさんのとこには

いつも小学生がたかっていたなあ

 

そんな返信をしながら

夕暮れていく商店街の賑わいを

さらにガヤガヤさせるぼくら

子どもらの顔や声を思い出した

 

愛知県に住んでいた頃はね

みたらしっていうのもあってね

焼き鳥屋みたいにどこにでも

みたらし屋ってのが愛知にはあって

やっぱり子どもは一本だけ買って

食べながら帰っていくのさ

ぼくは小学一年生ぐらいで

なんだか夕陽のすごく赤い時代で

みたらしを口にぜんぶ入れて

もぐもぐネチョネチョさせながら

ちょっと本屋なんか寄っちゃって

店頭の週刊プレイボーイとか

平凡パンチとかをいっちょ前に手にとり

グラビアをパラパラ見ちゃったりして

お姉さんたちのハダカを見ながら

この世ってのはそうとうヘンだぞ

と自己教育してたものさ





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