2021年6月8日火曜日

まだそこは思い出せない


自分がナチスの将校だった

とまでは

言えないだろう

 

しかし

ナチスの数名の将校に囲まれて

和気藹々としていた

そのことから見て

自分だけが全く違う身分だったとも思いづらい

目の前にいるのは

ウルリッヒという名だった

すべての名までは思い出せない

 

ひょっとして

ハンス=ウルリッヒ・ルーデル?

それともウルリッヒ・フォン・ハッセル?

あるいはハンス=ウルリッヒ・ゲシュテ?

他のふたりよりも

親衛隊大佐のゲシュテだったような気もするが

わからない

 

ともあれ

長い間じぶんの中で封印していた

近い前世のドアのひとつを

ついに開けた

のは確かだろう

軍人だったという強い記憶があるが

ナチスの将校たちと親しく接触していた軍人だったとまでは

認識していかなった

 

フランスのペタン麾下の軍人かもしれないし

ナチスはイギリスにもあったのだから

イギリスの軍人であったかもしれない

もちろん他の国々の軍人であった可能性もある

 

夢見が

じぶんの意識にふつうは浮かんでこないようなことを

次々浮かべ上がらせてきていて

多くの前世と現世

さらに来世への関連づけに

まことに忙しい

 

ところで

どうでもいいようなことだが

ナチス親衛隊の特徴ある黒服は

Karl DiebitschWalter Heckのデザインらしい

他の制服を作ったデザイナーや業者の中には

1931年にナチス党員になったヒューゴ・ボスも含まれている

少なくとも

ヒトラーユーゲント、突撃隊、SS、警察などの制服の制作に

ヒューゴ・ボスは関わっていた

 

じぶんが

彼らの手になる制服を着ていたか

それとも

そうした制服を着た軍人たちを前にしていただけか

まだ

そこは思い出せない




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