自分がナチスの将校だった
とまでは
言えないだろう
しかし
ナチスの数名の将校に囲まれて
和気藹々としていた
そのことから見て
自分だけが全く違う身分だったとも思いづらい
目の前にいるのは
ウルリッヒという名だった
すべての名までは思い出せない
ひょっとして
ハンス=ウルリッヒ・ルーデル?
それともウルリッヒ・フォン・ハッセル?
あるいはハンス=ウルリッヒ・ゲシュテ?
他のふたりよりも
親衛隊大佐のゲシュテだったような気もするが
わからない
ともあれ
長い間じぶんの中で封印していた
近い前世のドアのひとつを
ついに開けた
のは確かだろう
軍人だったという強い記憶があるが
ナチスの将校たちと親しく接触していた軍人だったとまでは
認識していかなった
フランスのペタン麾下の軍人かもしれないし
ナチスはイギリスにもあったのだから
イギリスの軍人であったかもしれない
もちろん他の国々の軍人であった可能性もある
夢見が
じぶんの意識にふつうは浮かんでこないようなことを
次々浮かべ上がらせてきていて
多くの前世と現世
さらに来世への関連づけに
まことに忙しい
ところで
どうでもいいようなことだが
ナチス親衛隊の特徴ある黒服は
Karl DiebitschとWalter Heckのデザインらしい
他の制服を作ったデザイナーや業者の中には
1931年にナチス党員になったヒューゴ・ボスも含まれている
少なくとも
ヒトラーユーゲント、突撃隊、SS、警察などの制服の制作に
ヒューゴ・ボスは関わっていた
じぶんが
彼らの手になる制服を着ていたか
それとも
そうした制服を着た軍人たちを前にしていただけか
まだ
そこは思い出せない
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