2021年6月12日土曜日

もっと好きな女の子と

 


サーフィン

ということばが思いうかんで

そのまま

空をながめていたら

むかし

ちょっと好きだった女の子が

サーフィンしに行こう

と誘ってくれたのに

サーフィンの経験がなくて

それより

なにより

その子のお父さんが

バリバリの

サーフィン名人だと聞いて

ビビっちゃったわけではないけれど

なんだかなあ

とあいまいにしちゃった

あの夏が

ひさしぶりに思い出された

 

いまから思えば残念だった

とか

思い切って

その子のお父さんに習っておけば

とか

そんな

よくある落とし込みに

持って行きたいわけではない

 

要は

その女の子のこと

ちょっと好きだっただけのことで

すごく好きだったわけでは

なかったのだ

 

だいたい

その夏

もっと好きな女の子と

ずっと

過ごすことにしたのだったし





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