オリンピックの開会式があることぐらい
知っていた
だいたい
千駄ヶ谷の競技場までは
JRに乗れば15分のところに住んでいるのだし
しかし
まったく興味がないので
見ない
今回のオリンピックの悪評を聞いていたから
というわけではなく
過去に何度も見てきた各国のオリンピックの開会式のつまらなさに
腹の底の底の底までうんざりしたから
夜の八時に開会式が始まるとは聞いていたが
夜の八時を過ぎてもウォーキングしていて
北の丸公園から千鳥が淵
さらに皇居を一周しながら汗を流していた
帰宅してすぐに汗だらけのままスーパーマーケットに向かったので
生活上のふつうのノルマをこなすだけでも
開会式どころではない
スーパーから帰宅してシャワーを浴び
それから夕食をとる時には
ホラー映画『犬鳴村』を見ていた
ホラー映画は優れたものとダメなものにはっきり分かれる
『犬鳴村』はダメなほうで
これならよっぽどオリンピック開会式のほうがいいかもしれない
そう思いながら見終えたが
映画の場合は鑑賞数を稼ぐノルマを自分に課しているので
くだらないものやダメなものでも意地で見る
自分の趣味に全くあわないものに平然とつき合ってみせるのは
人文科学系の探求者の作法やダンディズムのようなものだろう
つき合っているからといってまったく認めてなどいない
ちょうど近現代日本の詩歌にわたしがそうしてきたように
中古中世の和歌群の足元にまったく及ばない連中の書き物を
詩なんぞと呼んでやってつき合ってみせてきたように
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