わたしとは誰か
などと問わなくなるのを成長という
とりあえず
皮膚からこっち
内側が「わたし」ってやつかな?
などと
冗談を言いながら
老い人は逝きたいと思うだろう
老い人には老い人のダンディズムがあり
しゃれっ気が
きっと
ある
皮膚から
わずか0.0000ミリの空間を
ついに
わたしと呼べなかったことを
どれだけ多くの人が悔いながら逝くのか
いやいや
それもオツなものさ
そんな限界が
最後まで残ってしまうっていうのも
と
軽く軽く
逝けるだろうか
画竜点睛を
最後まで
欠く
かろみ
大器免成
とも
言うじゃないか
と
0 件のコメント:
コメントを投稿