2021年8月1日日曜日

 

灯が消され

店仕舞いしたカフェのわきの小道を行く

店のまわりがすべてガラスなので

テーブルの上に椅子が逆さまに置かれ

カウンターの奥では

機材の小さな赤ランプだけが点いているのが見える

 

こんな風景も

わたしの精神の肉体の肉

 

死の刹那には

わたしそのものとして懐かしく思い出されるだろう

 

一瞬一瞬の

どんな光景も風景もわたし

体内のさまざまな感覚も

喜怒哀楽も

すべてがわたし





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