今年のはじめに買い換えたスマホのoppoは
文字入力がダメで
情報を見たり受信内容を読んだりするのには使うものの
短い文面でも打つのが面倒くさい
一文字打つのに10秒はかかる
「ただし」などと打とうとすると
最初に打った「た」がすぐに「ち」に変わってしまい
次の「だ」をちゃんと打とうとすると5秒ほどは休まないといけな
はじめはこうではなくて
快調に打てていたのに
なぜだか途中から遅くなりはじめ
メールやLINEを打つのはほぼ諦めた
写真やダウンロードなどでメモリーを食っているためかと思い
どんどん消去するようにしたがそれとは関係がない
ダメな機種を買ってしまったと諦めて
まだ数ヶ月も経たないうちに他のものを買う決意をしたら
なにかが更新された瞬間に突然打てるようになってきて
今度はやけに快速で打てるようになり
買い換えが必要なくなったのだが
数ヶ月経つうちにまたやけに文字入力の反応が遅くなりはじめて
今では以前よりもひどい遅さになってしまっている
一文字の打ち込みに10秒かかるのだから
小さな検索さえする気にならなくなる
iPadやiPad miniが快適に動くので
家にいる時には検索はそっちを使うから困らないものの
外出時にはスマホしか持たないので
店を調べたくなったり居る場所の近所の情報を知りたくなっても
もうどうにもならない
やっぱり他のスマホに買い換えないといけないことになりそうだが
前に使っていたハーウェイも
快調で好きな機械だったがだんだんとおかしくなり
Googleの検索がまるで出来なくなった
Yahoo!検索やDuckDuckGoのアプリでは検索できる
Googleでの検索が完全に不能になってしまって
これがアメリカと中国の裏戦争の現場かと思わされた
そんな不都合が激しくなっていくうちに
アメリカ民主党からトランプに対する選挙不正工作があのようにな
どうもあれこれ関係があったのかもしれないと感じた
いま使っているoppoも中国製だから
アメリカからの妨害を激しく受けているのかもしれないが
文字入力以外の点ではよい機械なので残念に感じる
すっかり当たり前の道具になってしまったスマホというのは
文字入力が遅かったりそこに不都合があったりすると
すさまじくこちらが不愉快になってくるもので
別の機種に買い換えてみても
またどこかで引っかかるのではないかと思うようになり
そうなるとなにもかもが面倒くさくなってきて
スマホなど使わない生活にある時点で入ってしまいたいとも思う
英語などアルファベットしか使わない言語生活なら
すべてはもっと楽だろうとガラケー時代から思っていたが
いろいろな機械を使ってみるとこの思いはいっそう強まる
使ってみて現時点で最良最高なのはiPad miniで
外部キーボードなど使わなくても両手の親指を使えば
あらゆる文書がはやく打ててしまうので
Wi-Fi環境のない戸外にも持って行ってメモ帖として使ってい
紙に書くメモよりもはやくメモが書けるし
iペンシルを使えば手書きもメモも書ける
自分の場合は手が大きいのでiPadでもほぼ同様に使えるが
やはりちょっと重いのでながくメモるのはつらい
両方持っているので家ではiPadを使うようにしているものの
iPad mimiだけで結局すべては済んでしまうので
ふつうのiPadの出番はどんどんなくなってきている
Appleに興味がなかったのにiPadを使うようになったのは
漢字変換が他の会社のタブレットが足元に及ばないほど優れていた
本当は安めのタブレットを買おうと思って電気屋を冷やかした際
ついでにiPadを触って漢字変換をやってみて
難字や故事成語やちょっと珍しい言葉を変換させてみると
どれもするすると変換されて驚いた
他の会社のものではNECのどれかの機種がけっこうよかったが
iPadはそれを上まわるスムーズさと速さで変換してくれる
ハーウェイはまるでダメでレノボもダメだった
それら他の会社のものより3万円ほど高かったのだが
このスムーズな漢字変換に惚れ惚れしてiPadを衝動買いしたの
iPadの凄さはそれだけではなく
自分のようにフランス語を打ったりする者には恐るべき便利さがあ
フランス語モードをインストールさえしておけば
フランス語のアクサン記号なしで英語のように打った場合にも
決定キーを打てばその一文に勝手にあらゆるアクサン記号を付けて
これがどんなに凄いことかはフランス語を使う人間なら痛感できる
こんな機能がなにげなく平気で付いている機械が
せいぜい何万円かで買えてしまうことにこそ驚かねばならない
Oppoなんか見捨ててiPhoneを買っちゃえばいいのに
という考えも選択肢にはもちろんあるのだが
字の小さめなiPhoneよりもiPad好きな自分の場合には
日々使う機種どうしをあまり競合させたくないという気も出てきた
スマホ時代の面倒臭さはこんな小さな逡巡がごそごそ出てきて
これが頭のどこかに積み重なってきて
決定ばかりを迫られてくるのが厄介だというところにある
ポータブルのWi-FiとiPadを持って外出すれば万事解決な
戸外ではあまりWi-Fiなど使わずに本を読んでいるほうなので
ポータブルWi-Fiを契約する気にもいっこうなれないまま
たぶん8年ほどは過ぎていこうとしている
…あ、一度ポータブルWi-Fi出始めの頃に契約してみたことが
プロモーションということで月に560円ぐらいの安さで使ってみ
あれはあれでけっこう快適だった記憶はある
しかし2年間だけ使って契約期間を更新しなかったのは
まずWi-Fi器機を毎日充電しないといけない面倒臭さに参った
いったん戸外に出てみると案外とWi-Fiなど使わないというこ
2年以降は料金が一気に月数千円に跳ね上がることなどのためだっ
あの頃はiPodとガラケーとパソコンを持ち出していたが
それらのすべてを朝までに充電して
それに加えてWi-Fi器機の充電をするというのは大変で
机の上に四本ものケーブルがいつも伸びている風景が嫌になった
世の中の連中は便利な機械がまた出た!また出た!などと
右に左に流され続けていて
よくもまあそういうところには金を使うものだと思うが
ある程度歳を重ねてきた者から見るといつの時代にも見た光景であ
親がブルーバードにばかり乗っているのに
近所のオジサンはスカイラインに乗っていたり
お祖父ちゃんにはいつもクラウンの出迎えが会社から来ていたり
叔父のひとりはカローラだったりした子供時代の後には
カラーテレビの革新がどんどんと行われる時代が来て
「キドカラー」の飛行船がよく飛んでいた光景など
つい先週のことのように覚えている
ラジカセのニューモデルが次々と出て目を奪われたり
小型カメラの新作がどんどん出たり
そんなあれこれの製品の新作に興味がなくなった頃になって
突如ウォークマンなるものが出現してきたりした
ウォークマンは1979年発売だそうだが
出た早々はマスコミは煽っても巷ではずいぶんバカにされたし
だいたいイヤホンからしか音が聴けないなんて
競馬オヤジたちの聴く短波中継でもあるまいしと思った
自分がウォークマンを買ってみたのは1984年頃で
もうずいぶんと世間に広まって評価が定まってからだが
馬鹿にしながら二つのイヤホンから聴いてみて衝撃を受けた
スピーカーから聴いていたのより音楽が立体的に聞こえて
まったくの別世界がそこにはあった
いっしょに住んでいたエレ―ヌに聴かせてみたら
エレーヌは「凄いです!凄いです!」と本当に興奮して
それからしばらくというもの
あの曲を聴いたらどうだろう、この曲はどうだろう、というふうに
いろいろな曲をウォークマンで聴いてみる時期が続いた
もっとはやく買って試してみたらよかったようなものだが
あの当時は新しい製品というものに対して
これほど保守的でなかなか受け入れないのが普通ではなかったか
いったん受け入れると完全に生活の中に取り入れることになり
その後6台ほどのウォークマンを聴き潰していくことになり
またMDウォークマンもたしか3台ほど
CDウォークマンも4台ほど聴き潰していくことになった
外に出る時にはどこにいくにもウォークマンとカセット数枚を持ち
イヤホンやヘッドホンを持って出かけたものだったが
出先でヘッドホンが壊れたことがあって
もう居ても立っても居られずに近い電気屋でヘッドホンを買って
それから電車に乗って帰路についたこともあった
音楽を聴かずに電車に乗ったり駅構内や街路を歩いたりすることに
それほど耐えられない時代が14年ほど続いた
今でもよく覚えているが1999年頃のある日
突然もうウォークマンで音楽を聴くのは終えようと思いたち
以後は外出時には音楽機材を一切持たなくなった
家では聴くがそれ以降は外出時には一切聴かない
そういう突然の変化が人生では自分の精神に起こる
それまでは没入してやり尽くしたらいい
だがある時にふいに終わる
そうして二度と戻らなくなるのだ
外では二度と音楽を聴かなくなることになる直前
カセットに録音して何度も聴き直していたのは
フリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌアーの弾く
ベートーベンのピアノソナタ第28番と第29番だった
弾き手にとって難曲として有名な曲だが
シュヌアーの演奏はこれらの曲の楽しみへスムーズに導いてくれる
それまでバッハやヘンデルなどのバロックを
ウォークマンで聴くことが多かった自分には
ベートーベン後期のピアノソナタは新鮮だった
第28番と第29番には新生の喜びとみずみずしさがある
仕事で湘南台から長くバスに揺られていくことがある時期だったが
春など途中で菜の花畑や空き地に放している山羊など見ながら
第28番と第29番によって
心の中にふたたび泉を掘り起こし直していたように思う
0 件のコメント:
コメントを投稿