気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
ふと
思いを占めていることの
あれこれに
ひっぱりまわされるのをやめて
まわりを見まわしてみると
どれもこれも
ものというのはおもしろいし
ふしぎだし
だいたい
こうしてまわりにあるというのが
なんとも摩訶不思議だと
空気は
気づき直した
空気といっても
窒素や酸素や二酸化炭素やアルゴンなどの
ちゃんと物質である部分ではなく
空気の精神や
空気のこころというべき
空気意識のほうの彼だったので
ものとしての
無さには
日ごろから
重々
引け目を感じていたのである
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