人間には
誰の体内にも
磁力センターとでも呼ぶべきものがあるが
そこから
エネルギーの巨大な貯蔵庫
あるいは
蓄電池
とでも呼ぶべきものに
繋がっている
特別な者もいる
グルジェフに言わせれば
それは
「ずるい人間」だ
「この『ずるい人間』はどのようにしてこの秘密を知ったか──
グルジェフの知らなかったことを
開示しておこう
こうした「ずるい人間」は
秘密を
古い書物の中で見つけたのではない
受け継いだのでもない
買ったのでもない
誰かから盗んだのでもない
現象界の発生と
それを受けとめる意識と
意識されたものから「世界」を構築する思念のすべてが
わずか0.0000・・・1%の例外もなしに
なんの価値も根拠もない
完全なフィクションだと知り切った時
あらゆる人は
「ずるい人間」になる
「ずるい人間」には
「世界」は
終わっている
もう
なにも始まるものは
ない
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