2022年2月18日金曜日

なにかに

 

 

むかし記して

まだ残してある手帖の

とあるページには

こんな引用メモが並んでいる

 

むかし記して

まだ

残している

並び続けている

メモ

 

過去の文字は

波のよう

 

打ち寄せ

打ち寄せ

 

なにかに

まだ

まだ

わたしをしていこうと

する

 

なにかに

 

 

 

ビル・エモット(『エコノミスト』編集長)

本来のリベラリズムは、権威を公然と疑う自由によってこそ

人びとは幸せになりうる、という信念である。

(『官僚の大罪』)

 

兼好法師

色好みならざる男は、いとさうざうしく、玉の盃の底なき心ちぞすべき

(『徒然草』第三段)

 

ジョン・ヒューストン『黄金』(1948

どん底に落ちるのも、まあ、そう悪くはねえやな。いざ落ちてみれば覚悟は決まるし、タンピコのほうがまだひどかったしなあ。考えてみれば三百ドルほどスッただけだ。ドッブスに比べりゃ、ついてるぜ。

 

岸田秀

集団においていちばん問題になるのは、無能なリーダーをどのようにして排除するかということです。

(「日本人と『日本病』について」)

 

陸游

此の身まさに是れ詩人なるべきや 未だしや

(「剣門道中 微雨に遇う」)

 

パスカル

こころは理性が理解できないもろもろの理由をもつ。

 

陸游

吾が道 非なるか 曠野に来たる

・・・・・・・・・

紅樹 青山 まさに詩有るべし

(「望江の道中」)

 

アーノルド・ベネット

何はともあれ本を買え

(『文学趣味』)

 

ヘラクレイトス

眠りのうちにある人も活動しており、世界の出来事に力を貸しているのだ。

 

谷川雁

ひたすら精神の作戦を研究しながら、乱世に生きることの容易さを警めつつやってゆきませう

(昭和20年、野砲兵として出征時に、日高六郎への手紙で)

 

千利休

侘びたるは良し、侘ばしたるは悪し

 

カール・ヒルティ

老年は、皮相的な人生観のすべてに対する恐るべき判決である。

(『幸福論』)

 

マラルメ

「無力」という名の近代のミューズ・・・

(『文学的交響曲』)

 

エレミヤ書22

主はこう言われる。わたしは、あなたの若いときの真心、花嫁のときの愛、種蒔かれぬ地、荒れ野での従順を思い起こす。

 

易経 第二十九の卦「習扻」

困難に出会った際、ひとが誠実であれば、心はその状況の意味するところを洞察できる。ひとたび問題の内にある神秘をつかんでしまえば、私たちのとる行動はおのずから成功するであろう。

 





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