気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
若筍煮に添えるようにと
付けられてきた山椒の葉が残ったので
鰤を焼いた上にも
葉をちぎって散らしてみる
鰤などにも
山椒は
ちょうど合う
食べ終えてから
しばらくして
急に
松茸の香りがしてきたので
なんだろうと思ったが
たぶん
山椒の香りだろう
テーブルの端に
小皿に載せて
葉を置いたままだった
松茸と
おなじ成分でもあるのか
山椒しかないのに
いい香りが
漂い続けている
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