人間は自分自身の存在のレベルしか見ることができない
ゲオルギー・グルジェフ
身体を持ち
心的作用をじぶんと見なして
この世に生きてみているつもりになっていると
おなじく身体を持っている者たちみなも
じぶんも
まったく同じ「人間」であるかのように
うっかり
思い込みやすい
この世に居るための
さまざまな法則が
だれをもおなじように支配していると
思い込みやすい
そうした思い込みは間違っているのだが
それに気づくことからしか
ほかのだれでもないじぶんの展開は
始まらない
たまたますれ違った人や
おなじ場所に一定時間居あわせることになった人たちが
ただヒト科の身体を持っていること以外
なんの共通点もない可動体でしかないとわからないと
じぶんの生はほんとうには開始されない
共感も
同調も
試みる必要はない
以下は
ウスペンスキーの記録した
グルジェフの教え
生は最も意識の低い人々、
支配されている。
(・・・)単一性への、
我々の生の中に見てとれると言えるだろうか?
我々はただ新たな分裂、新たな敵対心、
というわけで、人類の現況には、
それどころか、
本質を犠牲にして人格が、
また、
外部からきたものが生
きわめてはっきりと見ることができる。
(・・・)多数の眠っている人々の真只中に
二、
わからない。
* P.D.ウスペンスキー『奇蹟を求めて グルジェフの神秘宇宙論』(浅井雅志訳、平河出版社、1981)
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