このあいだ
終電のひとつ前のメトロに乗ったら
混んではいなかったが
席はいっぱいで
目的駅まで
立ったままで行った
座りたかったわけでもないので
かまわないのだが
立ったまま
車両内を見まわしていて
驚いてしまった
ぼくより若い人たちしか
終電のひとつ前の
その車両には乗っていなかったのだ
終電に乗らなくなって
もう長いこと過ぎ
ひょっとしたら
10年は経っているかもしれないので
終電間際の風景も
いつしか見慣れないものに
なってしまっていた
それにしても
驚かされてしまう
ぼくより若い人たちしか
終電のひとつ前の車両には
見当たらない
なんて!
つい
この間のような
気がするのだ
終電の電車に駆け込むと
じぶんよりも
10も20も30も歳上のサラリーマンたちが
酒臭い息を吐いて
疲れた姿で
つり革にぶら下がっていたり
座って眠りこけていたりするのが
毎度のことだった
あの頃が
ぼくより
10も20も30も歳上のサラリーマンたちは
いったい
どこへ行ってしまったのか?
ずいぶん年下のぼくに
かれらの役割を
いまや
一身に背負わせたりして
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