2022年12月11日日曜日

地獄とはたぶん

 

 

なんでもいい

ことばを記しつけて

なにか

書き繋いでいってみたらいい

 

どんなに

ことばを自由に扱えないものか

ということは(ことばは思考の唯一の道具だから)

どんなに

どれほど

不自由にしか

ぎこちなくしか

考えることができないものか

すぐに

わかってくる

 

じぶんの意識のなかに浮かんでくることばは

どこかで染み込んだり

印画された

まったくの借り物に過ぎないというのに

なぜか

じぶん自身の一部であるかのように

思われたりしがちでもある

 

なので

じぶんの発することばを無視されたり

否定されたり

批判されたりすると

じぶん自身がそうされたかのように

腹を立てたりする

 

地獄とは

たぶん

ことばのことである

 

ちょっとでも

よく

考えてみればわかる

 

どうしようもないほど

ことばには

救いがない

ことばのみで行なう

考えることには

救いがない

考えることでのみ

現象化する「人間」なるものには

どうにも

こうにも

まったく

救いがない





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