「ああ、いいお天気ですね」
「ほんと。いいお天気」
「この分じゃ、二三日続きそうですね」
「そうね。続きそうですわね」
「ああ、あの雲、おもしろいかたちですね」
「あ、ほんと。おもしろいかたち」
「なにかに似てるな」
「そう。なにかに似てる」
「いいお天気ですね」
「ほんとにいいお天気」
小津安二郎 『お早よう』(1959)
12月12日は
映画監督小津安二郎の誕生日であり
命日でもある
1903年生まれだから
来年で生誕120年
今年は生誕119年
という
ところか
だから
どうした?
べつに
どうもしない
けど
午後に
安い味噌カツ丼を食べ
スギ薬局では
重曹と豆乳を買った
少しずつ
長々と見てきていた
マイク・フラナガン監督の
『ドクター・スリープ』も見終えた
原作はスティーヴン・キングで
『シャイニング』の続編
ひょんなことから
ヌーヴェル・ヴァーグの映画の授業から
テーマ替えとなった授業で
小津安二郎を教えているのだが
ちょうど今日が
後期の11回目
今日は
『東京の合唱』を扱います
1931年制作の
モノクロでサイレントの映画
なんと
91年前の映画なんだよ
岡田茉莉子の父の
夭逝した岡田時彦が出ていて
今でいうイケメンだ
妻役の八雲恵美子が
これまた
キレイで素敵
いちいちの
小津の映画を
細かく分析して
見直し続けているうち
いろいろなことに
気づいたが
小津の最高傑作が
『東京物語』なんかではなくて
『お早よう』だとも
わかった
『一人息子』も
凄いけれど
ね
『お早よう』だよ
世にも稀な
オナラ映画の
あれ
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