西宮の川島秀一さんを
昨年
とうとう
訪ねずに終わってしまった
昨年の元日
ふいに電話が来て
自宅の中に
得体のしれない強いひかりが現われるようになり
自分の目からも
強烈な光線が出るようになって
ひかりの跡も
壁に残ったりするほどだ
と聞かされた
これを客観的に記録したいので
証人として
実地に見に来てくれないか
撮影しに来てくれないか
そう頼まれたのだった
わたしは許諾したのだが
忙しくもあるし
西宮というのは遠くもあるしで
結局
行けないで1年が過ぎてしまった
今年届いた年賀状には
その後の展開が
すこし記されていて
なんと
現在の段階では
東日本大震災の津波で死んだ女性が
川島秀一さんの伴侶になっていて
いろいろと怪異現象を起こし続けている
とのことだ
もちろん
高度の精神異常がこの人に起こっていて
しかしながら
ふつうの生活上の認識や判断力などは保たれており
言表能力も明晰なままである
という観察も可能だろう
しかし
そもそも
いくつかの大きな怪異現象の上に
現在のわたしの人生が構築されてきた経験があるので
この人が数年来体験していることを
無下に否定する気にはなれない
もともと
死んだエレーヌの教えていた
朝日カルチャーセンターのプルースト読解のクラスの学生で
フランス語で『失われた時を求めて』を読むほどの人である上
東京大学文学部卒のロシア文学通でもあり
ロシア詩の大部の翻訳を行なってもいる
怪異現象をわたしに語る際にも
いちいちの説明は明晰で詳細であり
精神をやられた
といったような様子とは
まったく異なっている
今年は
西宮まで出向いてみないといけないかも
しれない
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