2023年2月21日火曜日

成田悠輔の居酒屋オヤジ談義

 

 

成田悠輔のような人物がYouTubeでなにを発言しようが

ひろゆきやホリエモンなどの発言と同じで

無視しておけばすぐに消えていく

と構えておくのも

えじゃないか

えじゃないか

えじゃないか

と情報狂喜乱舞するばかりの世にあっては

身の処し方としてデフォルトではあるし

それこそ

『大鏡』以来の高齢者の世知というものでもある

 

そもそも

昔取った杵柄

という表現の有効性を損なわないようにと

涙ぐましい日本語保護の視点に立って

高齢者諸君が院政の地位に居座って下の世代を抑え

社会の刷新を抑圧しまくる

というのは

世の常なわけで

元凶となる高齢者を排除せよ

というのは

どの時代でも当たり前に下の世代に存在した認識なのであり

なにも成田悠輔に始まったことではない

成田悠輔の言いようなどはまだ穏やかなほうで

1980年代頃から

如何に害毒の塊である団塊の世代を取り除くかを

下の世代は真剣に考えてきた

団塊の世代だけで社会保障を分離させ

健康保険も年金も介護保険も

すべて団塊の世代内部で賄うようにさせ

さらに莫大な税金を団塊の世代にだけ掛けるようにすれば

他の世代への害毒は少なくなるだろう

などとは

当たり前のように

よく話題にし続けてきたものだ

さいわい

『騎士団長殺し』ならぬ

団塊の世代殺しは

バカが率先して打つmRNAワクチンなる毒液によって

かなり達成されつつあるのだが

あいかわらずの日本

なんでも

外圧に頼るというところが

なんとも情けないところではある

 

このような事情なので

成田悠輔の発言の意図するところ

いまさら良いも悪いもなく

歴史上たびたびくり返される下の世代からの憤懣が

また出てきたか

というだけのことなのだが

いずれにしても

226事件が腰砕けになって瓦解するような国柄が変わっていない以上

この国には刷新の可能性があるわけはない

若者の層の中には高齢者の権力や権威に取り入って

自分だけよい境遇を獲得しようといった者もずいぶん多いのだから

事は高齢者と若者との間の溝の問題には収まるわけもない

 

それにしても

成田悠輔という人物の発言を見て驚かされるのは

発言を構成するあれこれの素材の不正確さや粗さであろう

YouTubeチャンネル「日経テレ東経済学」で

2022年元日に配信されたという話の構成のインチキさには

目を疑うというか

吹き出してしまうほどの

事実誤認と思い込みと曖昧さとがある

 

「(集団自決は)まったくメタファーではなくて、三島由紀夫とかリアルにそういうことをやって、しかもそれが日本人の死に様の1つの象徴みたいな感じで。国内外でも結構受け入れられていて、『カッコいい』ってことに三島由紀夫は今でもなっている訳じゃないですか。普通にファッションとして、『ハラキリ』は成立するんじゃないかと思っているんですよね」

 

ことさら研究などしているわけでもない

ごく普通の三島由紀夫読者でも

こうした「三島由紀夫」の扱い方の根本的な間違いにはすぐ気づくだろう

 

「三島由紀夫」が「ハラキリ」したのは事実としても

彼は「集団自決」概念と結びつけた「ハラキリ」をしたわけではないので

「三島由紀夫とかリアルにそういうことをやって」という言い方は成立しない

リアルに「三島由紀夫」がやったのは切腹だが

あれはアメリカ支配下で隷属者の繁栄に乱舞する日本社会に絶望した末の

孤絶の極みのなかでの切腹パフォーマンスであって

そこには「集団自決」という概念は絡まりようがなく

せいぜいが弟子の森田必勝との心中も重ねあわせたかという

近松門左衛門的なテーマ系の行為であったわけで

大平洋戦争末期に戦地で見られた事象のイメージを引き込むよう

「集団自決」という言葉ほど「三島由紀夫」から遠いものはない

「集団」に抵抗しての切腹が「三島由紀夫」の行なったものであった

 

「しかもそれが日本人の死に様の1つの象徴みたいな感じで」というのも

ひろゆき的に評せば

それってあなたの感想ですよね?

で終わってしまう程度の居酒屋オヤジ談義に過ぎず

どこの誰がどのような信憑性ある評価基準を以てして

「それが日本人の死に様の1つの象徴」であると語っているのか

まったく明示されてもいないし

だいたい「それ」がなにを示しているのか

「集団自決」のことなのか

それとも「三島由紀夫」がやった孤独な時代錯誤の切腹のことなのか

それともそれとも

そもそも結びつきようもない「集団自決」と『三島由紀夫』とを

無思慮にも無教養にもバカ丸出し的にも結びつけて

自分はなにか言えたかのように悦に入ってしまうところを

メタファーで「日本人の(知性の)死に様の1つの象徴」と洒落てみたのか

まったく曖昧模糊としてしまっていて

ひろゆき的に評せば

それって居酒屋オヤジギャクを朦朧と吐いてみただけですよね?

としか言いようのない醜態である

 

さらに続く抱腹絶倒オヤジ話の中では

「国内外でも結構受け入れられていて、『カッコいい』ってことに三島由紀夫は今でもなっている訳じゃないですか。普通にファッションとして、『ハラキリ』は成立するんじゃないかと思っているんですよね」

と来る

 

「国内外でも結構受け入れられていて」と言っているが

いったい

「国内外」のどこで「三島由紀夫」の切腹が受け入れられているのか?

「受け入れられていて」という言い方は

しかるべき時に人間が行なうべきひとつの行為として認められてい

といった意味あいを出してくる言い方だが

「三島由紀夫」のあの切腹のやりかたが

いったいどこでそんなふうに認められていたり

奨励されていたりするというのか?

「『カッコいい』って」いう評価も

それってあなたの感想ですよね?(byひろゆき)

で済んでしまうだけのことだが

「『カッコいい』ってことに三島由紀夫は今でもなっている訳」なんですかア?

いったいどこでエ?

どんな人たちが言ってんのオ?

なのである、まったく

 

「普通にファッションとして、『ハラキリ』は成立するんじゃないかと思っているんですよね」

とキメてくるわけだが

そうなんですか?

「ハラキリ」って「普通にファッション」なんですか?

「成立」しちゃうんですか?

へええええええええええええええええええええええええええええ

なんであるが

ここらへんはファッションに通じた人たちに

「ハラキリ」ファッションなるものの現状と変遷などを

よくよく聞いてみたいものであるノダ

 

だいたい

45歳で自殺した「三島由紀夫」を例に出してきて

高齢者の自主的消滅を推奨するという錯乱した話の組み立てように

成田悠輔という頭脳はいささかも疑いを感じないのだろうか?

45歳を以てすでに高齢者と設定することになる以上

成田悠輔くんよ

38歳のキミにはあと7年しか残されていないことになるけど?

YouTubeなんかでオヤジ談義している暇に

経済学研究にマジで打ち込まないと

経済学のノーベル賞である

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞をもらえずに

ナリタってのは結局

そんじょそこらのフツーの経済学者に過ぎない人でした

で人生

終わっちゃいますよ?

 

ひとことで言えば

成田悠輔のおしゃべりというのは

ただのトンデモであり

居酒屋にたむろしてクダを巻くオヤジ談義の最たるもので

まっとうに相手にする必要などまったくないものであることがわかるが

問題があるとすれば

経済学のちゃんとした学者であるはずの人が

世間に配信されるおしゃべりで

こんなトンデモ話を流布しているというのはよろしくないでしょう

というところであり

子どもや少年少女にヘンな考えを焚きつけるのも

毛沢東やポル・ポト政権や

近いところではイスラム国やボコ・ハラムが採ってきた方策で

青少年たちに中年以上の人間を虐殺させるのにすこぶる効果があったもので

成田悠輔のような低レベル視聴者相手の電波芸人が

なにかとやりたくなってしまう手法だというのはわかるものの

なんせ

隗より始めよ

と『戦国策』や『史記』にある通り

成田悠輔や焚きつけられた青少年たちから

我が身を以て示してもらいたいですナ

自分たちの体内に45歳でちゃんと死ぬ自爆装置を埋め込んで

YouTube

自爆や

自動ハラキリならぬ

自動腹部破裂による自決を

ちゃあんと実況中継してもらいたいもの

成田悠輔くん!

キミの場合はあと7年なんだからね!

ちゃあんと「自決」しておくれよ!

できればキミが焚きつけた青少年たちといっしょに

園子温が『自殺サークル』(2002)で描いたぐらいに華やかに

「集団自決」してくれれば

配信効果はさらに高まるので

マスコミの有象無象は喜んでひっくり返ってホイ!

てなことに

な~ってし~ま~う~

かもネ?

 

最後に

なんでもかんでも

日本の高齢者や日本社会の性質のせいに持っていこうとする

巧妙な操作の一環として

成田悠輔の居酒屋オヤジ談義が配信されている点には

ちゃんと気づいておこう

現代日本の問題のほとんどはアメリカ支配から来ているが

そこから大衆や青少年の意識を逸らすために

成田悠輔の居酒屋オヤジ談義も仕掛けられている

まずは

日本の領土からアメリカ軍を追放し

アメリカにむけて核ミサイル配備を完了するところから

すべてはようやく始まるのだということを

われわれとしては再確認しておこう

これができない日本に絶望して「三島由紀夫」は

これ以上ないほどの反「集団自決」として

孤絶の極みの切腹をしたのだった

「三島由紀夫」のアメリカ憎悪こそ

「普通にファッションとして」成立させる時節であろうネ

そろそろ

そろそろ

 





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