長野あたりの森に暮らしている女性作家のことを
NHKがまとめていた
よけいなものを置かない
簡潔なたたずまい
木のぬくもりの感じられる
茶色っぽい室内
同時に
いつの時代でもモダンっぽく映える
清潔感や
さっぱり感のある
内装
つくる食べ物も
地元でとれるものを生かした
茶色っぽい
まとめかた
自然のふところに抱かれて
こころが
素に戻れるような
そんな瞬間を
たっぷり味わいながら
ものを書く
羨ましいことだなあ
と
もちろん
思いながら
見る
羨ましいことですなァ
まっこと
羨ましいことですなァ
けれども
冷蔵庫もオーブンも
キッチンぜんぶも
インテリアも
なんでもかんでも
最新式の
超都会ふうのものが完備されていて
そりゃあ
料理だって
洗濯だって
掃除だって
ササッと快適にできるよねェ
なのだった
映していないけれど
トイレだって
ぜったいに最新式のウォッシュレットのはずで
肛門にこびりついた大便カスを
容易に効果的にきれいに洗浄できる排便を
エンジョイなさっているはず
なぁにが
大自然のふところに抱かれて
だ?
なぁにが
こころが
素に戻れるような瞬間
だ?
と
いつでも
なににでも
ウソを
イツワリを
見つけてむかついてしまう悪魔のぼくは
思ってしまう
最新式の
超都会ふうの設備をしている時点で
田舎暮らしなんて
ウソッパチ
それって
ただの都会暮らしの延長
電気もガスも水道もなくて
もちろんWi-Fiなんかない田舎暮らしでなければ
田舎暮らしなんて
ウソッパチ
この国で
ちょっとかっこいいっぽい暮しを
テレビやマスコミに披露する人たちって
東京をセンターとするインフラや流通をしっかり確保した上で
東京山脈の裾野に別荘ふうのゴージャスなのを作って
どこまでも東京生活をし続ける人たち
なぁにが
大自然のふところに抱かれて
だ?
なぁにが
こころが
素に戻れるような瞬間
だ?
そんな「大自然」はぜんぶ原発由来の電気じかけだし
そんな「こころ」はぜんぶ電気で動く世評のあやつり人形
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