2023年2月22日水曜日

冴えかえり

 

 

雲もなく

あかるい一日だったが

数日続いてきた

いくらかのほの暖かさも

ふいに

つれなく顔をそらして

家の中にいても

手の甲や

脛のあたりに

思い出しておくれ

いつまでも

すがりつかせておくれと

終わろうとする

冬の亡霊が

捨ててきたものの

最も奥底の

最も大事な本性さながら

あくまで透明に

かなしく

まつわりついて

きている





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