気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
祖父母の頃の
古い写真をながめて
ひとり
ずいぶんと
ゆるりと
たっぷりと
過ごしてしまう夜
もの思いは
渦を巻き
はげしく立ち上りもすれば
すこし湿った木の
生焼けのように煙ばかり
立ち込めたりもして
しかし
どうにも
ふさわしい言葉に
刻み込めず
中空をみつめて
悶々としてしまうような時に
ああ!
こんな句!
或る夏の逆光で会う若き祖父
(佐藤清美)
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