繰り返すあやまちの
そのたび
ひとは
ただ青い空の
青さを知る
「いつも何度でも」
引退したと言っていたはずなのに
宮崎駿の新作アニメができたそうで
それがまた
わけがわからないとか
退屈だとか
いやいや
過去作品への参照が豊富で
コアなファンにはすごくおもしろいとか
いろいろな評が聞こえてくる
どっちにしても
宮崎駿のアニメはすべて見ていながら
映画館に見に行ったことは一度もないので
どんな好評や悪評が煮えたぎっていこうが
映画館に足を運ぶことは今回もない
宮崎駿鑑賞はセコハンオンリーで
一年後とか数年後にテレビで見たり
人からヴィデオを押しつけられて見たり
DVDを借りてきて見たり
というのが個人的な伝統であり流儀
あの人の描いていくストーリーは
ほんのちょっとでも深く突き詰めると
かならずナチズムに陥っていくか
ポルポトに傾いていくか
もっと大風呂敷すれば
ジャコバン派していく種類のものなので
そこをうまく調整し誤魔化しながら
けっこう巧みな綱渡りをしているなあと
ちょっとヒヤヒヤしながら見てきた
多くの作品にまき散らされた
武器や戦闘兵器の数々を
世の父兄や先生たちは
少年少女向きのロマンだと思うだけで
平然と済ましていられるのが
裏に統一教会支配の貫徹された
小泉改革の時代や
アベノミクスの時代を
みごとに象徴するイメージ群だなあと
思いながら
宮崎駿のことは望見してきた
べつに非難しているのではない
人類はどこまで行っても
ナチズムやポルポトやジャコバン派から
逃れるわけにはいかないのだ
必死にドイツやヨーロッパが戦ってきた
ネオナチの大っぴらな台頭を許して
その本拠地に武器弾薬を送って加勢して
ネオナチと本来は対峙するはずの
自由主義陣営とやらの代表国たちが
いまや21世紀ナチズムの燃え上がりに
せっせと鞴(ふいご)の風を送っている始末
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