スーパーマーケットから
夜なか
帰ってくるとき
スズカケの木の
枯れてきた葉っぱのどこかで
まあ
ほんとうにいい声で
秋の虫が
ころころ りんりん
ころころ りんりん
鳴いていました
鈴をころがすように
とか
玉をころがすように
とか
虫のいい音を
言ってみたりしますが
ほんとうに
そんなふうに言いたい声で
ころころ りんりん
ころころ りんりん
鳴いていました
足を止めて
しばらく聞いていたくなるような…
といった表現も
おはなしやものがたりでは
目にします
よし
おはなしやものがたりのように
今夜のこの機会を
してしまおう
そう思って
ほんとうに足を止めて
しばらく
聞き入ってみました
ころころ りんりん
ころころ りんりん
ころころ りんりん
ころころ りんりん
なので
おはなしやものがたりのように
ほんとうに
なってしまった
今夜です
ほんとうに
今夜は
おはなしやものがたり
そうして
末永く
しあわせに暮らしました
とさ
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