歳を重ねていくことで
ありありと
わかってくることも
ある
子どものころや
若かったころ
老人だと思ったあのひとたちの
こころも
思いも
まったく老いてなど
いなかったのだ
と
ただ
あまりに
情報や
周囲に現象したことがらの記憶録画や
言語や音声の記憶録音が
厖大に蓄積され過ぎてきた結果として
忙しく
思念要素の選択や編集をしつつ
ものごとの言語化や
物象化して表出する際
物理的に観念素材を配列したり
積み上げたりする作業に
内的時間も外的時間も
いっそう取られるようになっただけだったのだ
と
そうして
過去へ
大きくふり返って
あれら
老人と見なしてきたひとたちの
真実を
見直す必要に
せまられていく
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