2024年3月28日木曜日

ユタの末吉さんと臨死体験の木内鶴彦さん

 

 

 

沖縄にはユタという霊能者たちがいるが

ユタの系統は祖先の霊に指導されているもので

直接に神の指導を受けるさらに上位の霊能者はノロというらしい

そうしたノロのうちのひとりの末吉さんという人が

明智光秀に憑かれた話をしていた

殺すことばかりに執している霊だという

最初はかなりヤバかったが

だんだんと鎮まってきて

今でも自分といっしょになっているという

 

これを聞いて

あらゆる心霊情報を見聞きするよう努めている私は

あれ?

と思った

 

明智光秀については

三度も臨死体験をした木内鶴彦さんが

霊界や時空を自由自在に経巡った結果の情報として

じつは光秀は死んでおらず

織田信長とともにイタリアへ渡り

信長がジョルダーノ・ブルーノに成り変わるのを助けた

と語っていたからだ

 

信長が日本を捨てて海外に渡り

ジョルダーノ・ブルーノになったという話は

トンデモ話としては面白いが

14歳から学んだナポリ大学で神学博士となり

フランスやイギリスやドイツを哲学者として経巡り

有名な前期六部作の

『聖灰日の晩餐』

『原因・原理・一者について』

『無限・宇宙・諸世界について』

『傲れる野獣の追放』

『天馬のカバラ』

『英雄的狂気』や

後期三部作の

『三つの最小者について』

『モナド論』

『測り知れざる巨大者について』を

書いたブルーノのことを思うと

いくら織田信長が天才的だといっても

さすがにジャンルが違うと思わざるを得ない

ナポリ時代のブルーノの経歴まで

信長が作り上げたとはやはり考えられない

 

ノロの末吉さんに憑いてきた明智光秀説のほうが

信長とイタリアに向かった光秀説よりも

納得のいきやすいものに思える

 

最近のスピ系の得意技として

パラレルワールド論もあって

いろいろ異なった世界線があっても

どれは正しくて

どれは間違っている

というのではなく

どれも同時に存在している

といったまとめ方をしたりもする

 

このパラレルワールド論も面白いが

かなり注意して扱わないと

ほんとうに何でもありのメチャメチャに入り込むことになる

いくらスピ系であっても

最低限の論理を守るようにしないと

スピ系自体がつまらなくなっていってしまう

 

あらゆる心霊情報をくまなく収集するようにしているとはいっても

私は首の皮一枚残してスピ系に成り切ってしまってはおらず

しょせんはすべてただの妄想に過ぎない

などと口走ってしまう癖を持っているので

スピ系たちからは

たいてい良くは思われない

 

しかし

すべてはただの妄想

と断じるのは

仏教の一系統にとっての世界観の基本でもあって

べつに

根拠もなく

無碍に否定しているわけでもない

 

私は仏教徒でさえないので

仏教原理に忠実であろうとさえしないのだが

ろくな筆記手段もなければ

パソコンもなかった昔の時代に

あれだけ精妙な込み入った論理体系を作り上げた仏教には

やはり関心を持たざるを得ない

 

かと言って

お経が浄霊に有効だと思ったりはしない

霊能者たちの話には

憑いてきた霊にお経を唱えたら

そういうのはオレたちにはわかんないよ

なに言ってんのかぜんぜんわかんない

と霊に言われたというのもある

 

少なくとも

下手にお経を持ち出したりすると

たちまち

めんどうな霊たちが集まってきて

浄霊や除霊どころか

集霊になってしまいがちになる

という現象は

よく体験するタチではある

 





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