真の幸福は高くつくものではない。
もし値が張るのなら、それはよい種類の幸福ではない。
シャトーブリアン 『墓の彼方からの回想』第1巻・第7章
なんの空想力もない人のように
じぶんの人生に起こったこと
見たこと
聞いたことなどを
くどくない程度にうまく掬いとって
ひとを飽きさせない程度に
ちょうどいいぐあいに間をおいた
花火の閃光の連続のように
凝縮力だけは失わないようにして
書きとめていくのだって
きっと面白いだろう
と思うようになってきた
厖大な経験も
すべて
過ぎ去ってしまえば
異様に詳細な空想と同じこと
過ぎ去って
すっかり消え失せた時代や空間は
ちょっとやそっとでは
空想し尽くせないような
異次元のフィクション世界なのだから
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