生活していくうえで必要とされる雑事や
好奇心が引きずり込んでくる
あまりにたくさんの大小のテーマやアイテムに
いつも追いかけられて
あわてて
走り書きするようにものを書くのなど
書くと呼べるような行為ではないし
そのように書くために書きたいのではなかったし
ほとんどなにも書いたことがない
と言い続けたく思うのは
ほんとうに
こんな思いや不満が溜まりに溜まっているから
なににも急かされずに
たっぷりと想念の素描を集めて
これまた時間をたっぷりとかけて
そうして日に数語ほど記すか記さないか
そんな書き方をしていきたいと思うと
あまりに長大で無数のメモを溜め込んでいるばかりの
ほんとうに始めてもいない長い長い物語のいくつかこそが
ひょっとしたら自分がほんとうに書き続けているもの
そうして書くことの幸福な経験として思い出されてくるのは
学生時代の春休みや夏休みの無為そのもののような日々に
自分自身ですっかりその世界に没入して書き上げた
いくつかの凝りに凝った短編や中篇の小説
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