2024年10月9日水曜日

しっかり“自主的”に

 

 

 

われわれは自分自身を、

よりはかない、

うつろいゆくものにしよう。

ウィリアム・S・バロウズ

 

 

 

 

夢の主体性

主体性という夢

 

そして

夢の独立

独立という幻

 

どちらに進みたくても

進むように見えても

どこまでも

永遠に

あるのは

隷属

なるのは

奴隷

 

肉体維持が要求してくる隷属の

しかたなしの

受け入れ

 

ひとが集まるということが

人間集合が

かならず要求してくる

共同体への

隷属の

受け入れ

 

空気を読み

まわりに合わせるのは

なにも

日本だけのお家芸ではない

どこの共同体も

同じ

 

ね?

 

だから

死んじゃいなよ

死ぬのがいちばん

 

ひとの集まるところには

嫌なことばかり

集団は最強者が利する法をつくり

最強者でなければ

きみは隷属させられるだけ

 

ね?

 

だから

死んじゃいなよ

死ぬのがいちばん

 

仮にきみが

集団の最強者になったところで

きみはきみの肉体維持が要求してくる隷属の

ただの奴隷

どこまでもどこまでも

奴隷

 

この高所から

ワシのように飛び舞って降りていって

また舞い上がってきてみたい

と思っても

そんなシンプルなことさえ

人界の最強者になったきみにはできない

きみはきみの肉体と

時間と空間と

劣化の

崩壊の

腐敗の

奴隷

 

死んじゃいなよ

死ぬのがいちばん

 

何年か

何十年か

はやく死のうが

遅く死のうが

そんなこと

何光年も向こうの星の元素たちは

気にもしない

 

ね?

 

だから

死んじゃいなよ

死ぬのがいちばん

 

いつまでも

地上っぽい感傷的な

独立の夢

主体性の夢なんて

見てないで

あらゆるものの奴隷として

宣言を

しっかり“自主的”に

しちゃったりして






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