2026年2月23日月曜日

風がつよい

 

 

 

雨が降っていたようだ

雨が降っていたようだが止んだようだ

 

風がつよい

 

雲が所有されたがっている

 

都会の道路に落ちた雨粒が雲に戻っていくには

だいぶ時間がかかるだろう

 

どこまでも

えんえんと白塗りされた道路が

見てみたい

 

その上を走っていく風が

はるか遠い砂漠の宿屋の看板を九時間後に揺らす瞬間を

見てみたい

 

白塗りされた道路に立って

だれも来ず

なにも起こらないのを

ずっと

感じ続けたい

 

夕暮れから夜に入っていく頃には

星が

ほんとうに事件だと

わかるだろう

 

やや

強すぎて

鮮烈だった太陽が

すっかり夜になってしまえば

バーで

ちょっと暗い顔をして

どんな酒だか

ゆっくり飲んでいたりも

する

 

風がつよい

 

ひとりだけで生きていけそうなほど

つよい

 





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