雨が降っていたようだ
雨が降っていたようだが止んだようだ
風がつよい
雲が所有されたがっている
都会の道路に落ちた雨粒が雲に戻っていくには
だいぶ時間がかかるだろう
どこまでも
えんえんと白塗りされた道路が
見てみたい
その上を走っていく風が
はるか遠い砂漠の宿屋の看板を九時間後に揺らす瞬間を
見てみたい
白塗りされた道路に立って
だれも来ず
なにも起こらないのを
ずっと
感じ続けたい
夕暮れから夜に入っていく頃には
星が
ほんとうに事件だと
わかるだろう
やや
強すぎて
鮮烈だった太陽が
すっかり夜になってしまえば
バーで
ちょっと暗い顔をして
どんな酒だか
ゆっくり飲んでいたりも
する
風がつよい
ひとりだけで生きていけそうなほど
つよい
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