20世紀末
ふたごの100歳として有名だった
きんさん
ぎんさん
2001年に108歳でぎんさんが亡くなり
あのひとたちの話題も
この頃はあまり聞かれなくなった
ことし
ぎんさんの13回忌が営まれたそうだが
三女の千多代さんが
瞑目してお経を聞いていると
ポンと肩を叩かれた気がしたそうな
で、「ふーっと目ぇ開けたら、
祭壇の位牌の上にな、
おっかさんがちょこんと座ってござった」*
そうな
位牌もいろいろあろうが
どんなかたちのものだろう
その上にちょこんと座るのも
霊とはいえ
なかなかコツがいりそうだが
よほどちっちゃくなって
位牌の上に現われたのか
それとも
等身大のまま
ど~んと現われたのか
そんなことを思わされるのも
生前の明るいぎんさんを
思い出すからだが
それにしても
ぎんさんの娘たち四姉妹が
99歳
95歳
92歳
90歳
と元気にやっているというのが
すごい
ある家系の
ある時期に起こった
とほうもない奇跡と思うが
こういうひとたちを
気持ちの中心にすえて
生き方も
国のありかたも
なんども
なんどでも
考え直すような
ふり返ったり
立ち止まったりの
好きな
のんびりした孫たちの国に
なっていってほしい
*『女性セブン』2013年3月21日号の記事。
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