2013年3月20日水曜日

のんびりした孫たちの国




20世紀末
ふたごの100歳として有名だった
きんさん
ぎんさん

2001年に108歳でぎんさんが亡くなり
あのひとたちの話題も
この頃はあまり聞かれなくなった

ことし
ぎんさんの13回忌が営まれたそうだが
三女の千多代さんが
瞑目してお経を聞いていると
ポンと肩を叩かれた気がしたそうな
で、「ふーっと目ぇ開けたら、
祭壇の位牌の上にな、
おっかさんがちょこんと座ってござった」*
そうな

位牌もいろいろあろうが
どんなかたちのものだろう
その上にちょこんと座るのも
霊とはいえ
なかなかコツがいりそうだが

よほどちっちゃくなって
位牌の上に現われたのか
それとも
等身大のまま
ど~んと現われたのか

そんなことを思わされるのも
生前の明るいぎんさんを
思い出すからだが

それにしても
ぎんさんの娘たち四姉妹が
99歳
 95歳
  92歳
    90歳
と元気にやっているというのが
すごい
ある家系の
ある時期に起こった
とほうもない奇跡と思うが

こういうひとたちを
気持ちの中心にすえて
生き方も
国のありかたも
なんども
なんどでも
考え直すような
ふり返ったり
立ち止まったりの
好きな
のんびりした孫たちの国に
なっていってほしい


*『女性セブン』2013321日号の記事。
  



0 件のコメント: