あたらしい朝が来た…
希望の朝が…
そんな歌い出しだったような
ラジオ体操の歌
子どもの頃の夏の日課の
ハンコをもらう葉書大の紙に
紐を通してぶらさげて
眠い目を
しばしばさせながら
ひとしきり
体を動かすと
なんだか
もうそれだけで
その日やるべきことが
済んでしまったような感じで
あざやかなツユクサを
ちょんちょんしたり
あれこれ
雑草を引っこ抜いたりしながら
また一日
盛大な暑さを捲き起こす
夏というものの気に包まれ切って
朝ごはんに戻っていく…
あたらしい朝が来た…
希望の朝が…
そんな歌い出しだったような
子どもの頃の夏の
あの真実の歌
すべての朝はあたらしい
起きるかぎり
どの朝も希望の朝…
そんな歌い出しだったような
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