人生は動く影、所詮は三文役者。
色んな悲喜劇に出演し、出番が終われば消えるだけ
シェイクスピア「マクベス」
いまの自分の核を
あるいは
いまの自分自身を
どう呼ぶのがいいのだろうか
心?
意識?
考え?
感じ?
魂?
霊?
私?
ぼく?
焼物を吟味するように
あらためて
これらをひとつひとつ
じっくり
見直してみると
しっくり来ないのだ
どれも
こうして
自分のことを
ぼくとか
私とかさえ
呼びづらいままで
時間に流され
空間の中に置き去りに
され続けている
みんな
知ったかぶりして
私は私は私は
ぼくはぼくはぼくは
と発声し
あちらこちら
動き続けているけれど
動く影
あれらは
あるいは亡霊
どこから来てどこへ
行くとも知れず
どうして動いているかも知らず
大事と思うものがなぜ大事で
好きと思うものがなぜ好きか
自分を自分と思わせるものがなにか
そんなことのどれも知らず
なにか価値のあることをやっていると
思い込んでいるだけ
どうにかなっていくかと
たっぷり
信じ込んでいるだけ
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