2016年2月26日金曜日

しばらく空を見上げてしまう

  

日当たりのよい時間
畳の部屋でごろりと横になったり
体の柔軟体操や
ヨガに瞑想
筋肉運動などまで
ゆっくりたっぷりとやりながら
ふと畳の端の
襖の脇の木枠が陽に当たっているのを見たら
綿のように
白雪のように
埃が溜まって凝り固まっている
数日置きには掃除機をちゃんとかけて
それほど埃が溜まったりするはずはないし
この木枠にも掃除機の先を
いつもしっかり滑らしているのに
これほど埃が取れていなかったのかと
驚かされた

掃除機の先に細い吸い込みを付けて
キュウキュウと吸い
濡らした布できっちりと拭いて
ようやくきれいになったが
こんなふうに埃やゴミが溜まって
こびり付いている箇所が
他にもいっぱいあると思われてきて
まったく情けない
ほんとうに情けない

家のなかや部屋のどこかだけではなく
自分の体のなかや
思いのなか
心のなかにも
こんな箇所がいっぱいあるのではないか
まだまだいっぱいあるのではないかと
ちょっと目がくらむような
なんとも呆れてしまうような
情けないようでこっけいな
ヘンな気分になって
いっぱいの日当たりのなかで
あああ…と
しばらく
空を見上げてしまった




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