からだはほんとうにすぐ汚れる
洗ったそばから汚れ出す
そんな汚れはいのちにすぐ関わるものではないけれど
放っておけばいのちに関わる
きっと昔むかし
雨風にもっと晒されて生きているうちは
こんな汚れも身を守るカバーのうちだったのだろう
汗や油やこびりつく埃や細菌が
もっと危険なものからからだを守ってくれていたのだろう
だがしかし
残念ながら社会というものがきっちりできてしまい
そうなると少しでもきれいな者が
さらさらした者が
いやな臭いのしない者が
いい臭いのする者が
自然から離れた白っぽい者が
ゴツゴツしていない華奢な者が
なんだか尊重されるようになり憧れられるようになり
だれもが右へ倣えになって
窮屈な窮屈な環境になり続けていくようになってしまって
もう元には戻れない
こんな文化文明が根底から崩壊するまでは
わたしはうまくキレイキレイに乗っかってられてるわ
なんて思っている御仁でさえ
十年も二十年も経てばもう時代遅れの埃っぽい垢じみた御老体
感性や考えはどんどん固まっていくだけだから
かつてのキレイは未来のキモワル
みんな流されて乗せられていただけだっていうのに
死ぬ頃になってようやくわかってくるのネ
オ、バ、カ、サ、ン、た、ち、…
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