駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年6月16日木曜日
満月
新月の夜
去って行った恋人が
半月の頃には
戻る
と短く書きよこして
もう会わないと
あんなにもかたく決めた相手なのに
月のように
心は
少しずつ膨れ出していて
でも
もう満月
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