思い込みの花園の
ほんの少し
外で
まだ熔けていない電車たちは
やや発色のいい
ウグイス色の終着駅を
夢見ている
スイートピーが満開の
線路から線路
走り続けてきたご褒美の
新しい電信装置への切り替えは
人を切り捨てるのに長けた
人たちだけの国の
遊園地の広場へ
いずれ
電車たちを導いていく
そこに安置されるのではなく
熔かされて
つまらない注意書きの記される
プレート片に
落ち着かされていくため
そうされてさえ
きっと
思い込みの花園の
ほんの少し
外で
0 件のコメント:
コメントを投稿