2016年9月11日日曜日

方針



なるべく少ない単語数で
繊細さも
かなり削ぎ落し(プルースト以来、
それは散文で表わすべき時代…)
句読点も減らし
古代の石彫りの文字のように
各行
短めに
短めに
行分けも増やして
ある種の
古い古い古い(しかたもない、もう、
歳なのだ、心も、頭も…)
神がかりっぷりパフォーマンス詩歌の
ようには
けっして煩わしい字数を用いず
人を圧倒しようとせず
わからなさを独り誇ろうともせず
引用も減らし
あるいは皆無にし
ポストモダンふうにはせず
戦後ふうの嘆き節はもちろんやめて
60年代から
80年代までのものには
敢然とそっぽを向き
とりわけ
どんな端末でも見やすい
なるべくなら
行分けっぷりも
行数も変わらない
…ということは
一行20文字程度以下に抑え
レイアウトに左右されない
という
逆レイアウト攻勢を
かけて
なにより
古来
詩がいちども扱ったことのない
テーマへと
逸脱し続けながら



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