2016年9月11日日曜日

さえ



きらいではないが 
そんなに
興味
ないものが
興味
ない人が
多い


きらいではないから
つきあって
見たり聞いたり
読んだり
集まりに出かけたり
するには
するが
そのテーマ
というか
事案というか
人というか
そこに集まる人たちが
なァんか
宗派っぽくなってきたぞと感じると
サァッと
引く
そんなに
興味
ないから
なかったから
はじめから

その人たちが
なァんか
不愉快に思ってるらしいのは
後ですぐ
わかる
けっこう
連絡してきていたりしたのが
サァッと
なくなってしまうから
こちらと関わっても
儲からない
とわかった商人みたいに
みごとなほど
サッパリと

そんな人たちと
やっぱり
我慢してでも
つきあっておけばよかったナ
後で思うことは
まず
ない
まったくない
風のうわさでいろいろと
その後の事情は
聞こえて
くるが
湿った花火みたいだった
その人たちが
その後おもしろくなったことは
一度もないから

不器用すぎるんだ
みんな

興味がとうになくなった
女の子なんかと
さえ
いちども
別れを切り出したことはないが
物事はよくできているもので
会うたび
会うたび
むこうからの糸は
一本
一本
解れていって
ちゃんと間遠になって
秋にずんずん入って行く頃の
残暑のように
ときどき
大笑いしたり
はしゃいだり
馴染みの間柄って
いいなァなんて
思ったり
言ったりしながら
しっかりと
ちゃァんと
二度と固結びできないように
わかれわかれに
なっていく

そんな
わかれが
できないなんて

不器用すぎるんだ
みんな

バカは
すぐ
じぶんから切る
切った!
などと思いたがるが
はじめから
相手は
結んでなんて
いなかったんだよ

その証拠に
相手から
さえ
すっかりと
ぜんぜん
なにも来ないでしょう?

それが
答え




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