汚れたブロック塀ぞいに
車が迎えに来るのを待っていたら
若くない(というか)
初老の(というか)
老婆(と言ってしまいたい印象もある)
女の人が
塀に貼りつくようにして
じりじり
ちりちり
進んで来て
ブロック塀ぞいに立っている私を
易々と通過して
塀ぞいに
さらに向こうへと
進んで行った
いやな気持ちもしなかったし
疲れも残らなければ
落込みも起こらず
こんなさっぱりした
霊の通過もあるのかと
ちょっと驚かされた
抹茶の香が
少し残ったようだったが
気のせいだったのか
どうか
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