暮れがたの
さびしさの
これも
また
なんという
よさ
上空は
青濃く
染まり
西のほうには
朱や
オレンジや
言い表わそうと
すれば
すぐに
言葉に詰まる
山の
上のほうは
降っては
いないのでは
ないか
低いところに
輝かしいほどの
雲が
かかっている
降らしたのは
それか
雪が白く
夕闇の中にも
山肌に
見えている
暮れかかる夕べの空に雲さえて
山の端ばかりふれる白雪
二条為氏
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